2021/06/29(火)
【要注意】自然とやっていたが実は、やってはいけない腰痛ストレッチ!【悪化のリスクも】
カテゴリー:腰痛
腰をを丸めたり、反らしたり、捻ったりしているけど中々痛みが解消しない。
この痛みから解消されたい。
そんなお悩みありませんか?
しかし、腰へのストレッチも間違った方法では逆効果になります。
そして、ほとんどの方が腰痛に対して正しいストレッチが行えていません。
本記事ではつい当たり前に行っている間違ったストレッチから、正しいストレッチまでお伝えしています。
腰痛というストレスから解放されたい方はぜひ最後までご覧下さい。
本記事の内容
・腰痛に良くないストレッチとは?
・なんで良くないのか?
・その状態でいることの危険とは!?
・正しいストレッチとは?
この記事を書いている私は、理学療法士として11年病院で勤務し、現在は慢性腰痛専門整体院を経営しています。
※詳しくは当院HPのプロフィールをご覧下さい。
【要注意】自然とやっていたが実は、やってはいけない腰痛ストレッチ!【悪化のリスクも】
腰に痛み・重たいといった感覚が生まれてついついやってしまう動作があります。
それが、
背中を丸める
腰を反らす
体をひねる
です。
心当たりはありませんか?
実はこれが腰痛にとってやってはいけないストレッチになります!!
TVや雑誌でみた!というかたも多いストレッチの方法にはなりますが、腰痛を引き起こすメカニズムを考えるとこの動きがいかに危険かがわかります。
まずは、あなたの腰がなぜ痛むのか。
そこを知っていただきたいと思います!
背中を反らす・腰を丸める・体をひねるが腰に良くない理由
まずはあなたの腰がなぜ痛むのかをお伝えします。
痛みが伴うとどうしてもその場所に原因があるように感じてしまいます。
身近に感じる痛みというのは、擦りむいたり傷を作った時。
この場合、痛みの原因はその傷口なので痛みのある部位に原因があります。
この痛みに対する認識が幼い頃から刷り込まれているので、「痛い=その場所に原因がある」と認識してしまいます。
しかし、腰痛はこの認識とは違います。
腰痛を起こしている原因のほとんどが、「腰の動きすぎ」です。
腰が必要以上に動くことで、関節や周りの筋肉に負担がかかり痛みという症状を作っています。
そのため、腰痛を解消するためには、腰への負担を減らす必要があります。
それぞれの動きで腰の負担を作っている原因を解説していきたいと思います。
背中を丸めると気持ちいい方
まずは「背中を猫のように丸めると気持ちいい」という方の特徴です。
それは、「腰をそると痛い、立ちっぱなしや歩いていると痛くなる。」というところです。
背中を丸めると気持ちいいという場合のほとんどの方が、「そり腰」という姿勢になっています。
このそり腰ですが、その名のとおり腰が反り返っている姿勢です。
この姿勢だけでも前述した、「腰の動きすぎ」を作っています。
つまり、反り過ぎです。
普段からこの姿勢であるということは、この姿勢で体を動かせば反り過ぎ状態で体を動かすわけですから当然腰への負担が溜まってしまいます。
「だから背中を丸めて伸ばしているんだ!」
という声もあると思います。
そこで重要なポイントは、なぜ腰が反り返るのか?という点です。
腰を反らせてしまう原因があります。
それは「足の筋肉」です。
足の筋肉が固くなり骨盤が前にお辞儀するように引っ張るため、腰が反り返ってしまいます。
その引っ張っている筋肉を柔軟にすることで、骨盤の位置が戻り→股関節の動きが生まれ→そり腰が解消される。
といった過程をたどれます。
事項で腰の痛みを解消するストレッチをご紹介しております。
悪化のリスクもご覧いただきたいですが、痛みが辛くて早速試したいという方はコチラから。
ストレッチ後、必ず悪化のリスクもご覧下さい。
腰を反らすと気持ちいい方
「体を後ろに倒して腰を反らせると気持ちいい」その方の特徴があります。
それは、「前かがみに体を倒す、または体を屈めて作業すると腰が痛くなる。」です。
いかがでしょうか?
前かがみの動作で腰に負担をかけてしまっている方が腰を反らすと気持ちいいと感じます。
では、前述したように前かがみの動作をすると「腰の動きすぎ」を招いているのはどこが原因かを探る必要があります。
結論からお伝えするとそれは「股関節」です。
実際にあなたの体を使って確かめる方法があります。
※腰の痛みには注意してください
1.腰骨に手を当てます。
2.腰骨が動かないように体を前に倒します。
3.腰骨を一緒に動かしながら体を前に倒します。
いかがでしたか?
2と3では体の動きが大きく異なることが体験できましたか?
この2の動き。
これこそが背骨が行える前に倒れるという動きです。
とても小さいですよね?
つぎに3の動き。
これが、股関節を動かした時の前に倒れる動きです。
しっかりと前かがみが出来たかと思います。
つまり、股関節の動きが硬くなってしまうと、その動きを補うために背骨(腰)が過度に動かなければいけない環境になってしまうのです。
その動きを続けた結果が現在の痛みになります。
事項で腰の痛みを解消するストレッチをご紹介しております。
悪化のリスクもご覧いただきたいですが、痛みが辛くて早速試したいという方はコチラから。
ストレッチ後、必ず悪化のリスクもご覧下さい。
体を捻ると気持ちいいという方
最後に体を捻ると腰がきもちいという方。
腰を捻った際に「ボキボキっ」と音がなる方もいるかと思います。
この動きで気持ちいいかたが、腰に対してどのような「動きすぎ」を作っているかというと、「体を捻る動作」です。
体を捻る動作は左右に存在しますよね。
そのため、片方の捻りで、腰の動きすぎを作り腰へ負担をかければ、反対の捻りで解消しています。
片方だけ捻ると腰が伸びて気持ちいいという方は、反対の捻る動作で腰が動きすぎているということです。
ではこの原因ですが・・・
「股関節」です!
こちらも反らせる時と同様に、あなたご自身で股関節の動きがどれだけ大事なのか確認することができます。
※腰が痛くない範囲で試してみてください。
1.腰骨に手を当てます。
2.腰骨が動かないように体を片側へ捻ります。
3.腰骨を一緒に動かしながら体を捻ります。
いかがでしょうか?
3をすることで大きく体が捻れたのがわかりましたか?
2の動きは純粋な背骨による捻る動きです。
3にすることで、捻る動きに股関節の動きが加わります。
つまり股関節が固くなれば十分に捻れず、その動きを補うために腰が過度に動きすぎてしまうのです。
その状態で腰への負担が掛かり続けた結果、腰の痛みや重みが常にあるように感じてしまいます。
事項で腰の痛みを解消するストレッチをご紹介しております。
悪化のリスクもご覧いただきたいですが、痛みが辛くて早速試したいという方はコチラから。
ストレッチ後、必ず悪化のリスクもご覧下さい。
そのまま続けていては危険!?間違ったストレッチによるリスクとは?
これまで「腰の動かしすぎ」が腰の痛みを作っているとお伝えさせていただきました。
そのため、気持ちいいと感じていた腰へのストレッチは、さらに腰への負担を増強しているということにお気づきでしょうか?
さらに、そのストレッチでは結局のところ腰痛の根本的な改善につながらず、いつまでも腰が痛い、つまり、腰への負担が続いているということになります。
その結果起きてしまう最悪の事態。
それが、ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症などの腰骨に関する疾患です。
ヘルニアは、腰の骨と骨との間にあるクッションが骨同士の圧力に耐えきれずに飛び出してしまう状態です。
脊柱管狭窄症は、腰の過度な動きを抑制するために周りの組織が骨のような硬い組織に変成する、または骨自身の形が変形した結果生じます。
すべり症も同様に、腰骨のストレスがかかり続けた結果、その位置で留まることができずにずれてしまいます。
いずれの症状も、背骨の中を通る脊髄に対して圧迫などのストレスをかける可能性があります。
このような事態になり、症状がひどい場合は、足の筋肉が動かない麻痺や、触られた感覚がわからない感覚障害、排泄がでない排尿障害などの症状がでてきてしまいます。
このような症状が出てきた場合は手術という選択肢になる可能性も考えられます。
あくまで最悪なケースではありますが、0ではないというのが事実でもあります。
関節への負担をかけ続ければ関節の不調が出てきて当然といえば当然です。
膝の変形が進んで人工膝関節の手術をされるのと同じようなイメージです。
(背骨の場合は、固定術や除圧術が用いられます。)
何気ない腰痛という症状ですが、やはり体の専門家としてはその状態でも早めのケアが重要だと日々感じています。
腰痛改善ストレッチ方法をご紹介!
今回は、背中を丸める・腰をそらす・体をひねるといった対処法を取られていた方に少しでも腰痛改善につながるストレッチ方法をそれぞれご紹介します。
ぜひ試していただき、痛みの出る動作をストレッチ前と後で比較してみてください。
痛みが軽減するようであれば、その部位やその部位の関連部位が腰痛を引き起こしている原因になります。
もちお近くに専門家がいるようであれば、その点を踏まえてご相談に行かれるとより改善の道は早いと思います。
背中を丸めると気持ちいい方のストレッチ
背中を丸めて気持ちいい方は、足の筋肉が重要とお伝えしました。
その筋肉は「大腿直筋」です。
太ももの前側にある筋肉になります。
ぜひこちらのストレッチをお試しください。
腰を反らすと気持ちいい方のストレッチ
腰を反らすと気持ちいい方は、股関節が重要とお伝えしました。
股関節の周りの筋肉でもとくに「大殿筋」という筋肉があなたの股関節の動きを固くしている要因の可能性がとても高いです。
大殿筋とはお尻に手を当てて触れている筋肉がそれにあたります。
大きな筋肉なので、硬くなればそれだけ影響も大きくなります。
ぜひこちらのストレッチをお試しください。
腰を捻ると気持ちいい方のストレッチ
腰を捻ると気持ちいい方は、股関節が重要とお伝えしました。
反らして気持ちいい方も同様に股関節ではありますが、捻る方にとって重要な筋肉は「中殿筋」という筋肉です。
お尻の少し外側に位置し、股関節を捻る動きに重要な働きをしています。
せひこちらのストレッチをお試しください。
まとめ
今回は、行ってはいけないストレッチ方法と効果的なストレッチをご紹介しました。
すべて読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、いずれの場合も「股関節」の周りにある筋肉の影響が腰へ負担をかけているのです。
股関節周りの筋肉が柔らかくなることで腰への負担が減り、痛みが解消されるというのが腰痛改善のメインテーマでもあります。
ストレッチは継続が大事になります。ぜひ続けて実践してみてください。
あなたの痛みが改善されることを心より願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気に入っていただけましたら今後のブログもご覧いただけましたら嬉しいです。
あなたの人生が喜び(le`a)に溢れますように!
慢性腰痛・座骨神経痛・繰り返すぎっくり腰・脊柱管狭窄症・すべり症・ヘルニアでお悩みの方も
諦めないでください!
整体院le`a-れあ- 院長 伊藤将
千葉県松戸市常盤平5丁目21-8 信功ビラハイム701号
新京成線「五香駅」より徒歩3分